コスタリカ・スタディツアー2019を開催しました!(後編)

2019年3月、高校生をコスタリカへ派遣する「コスタリカ・スタディツアー」を開催しました。後編では、松川町とご縁の深い訪問先の様子をご紹介します。スタディツアー概要や学校交流の様子は、ぜひ「コスタリカ・スタディツアー2019を開催しました!(前編)」をご覧ください。

「コスタリカ・スタディツアー2019を開催しました!(前編)」

「生活改善」研修地域オロティナ市訪問

松川町は2016年から3年間、JICA草の根技術協力事業としてコスタリカの農村部における「生活改善」に関する活動を支援してきました。年に一度コスタリカの研修員が松川町を訪れたり、松川町から専門家を派遣することもあり、このJICA事業をきっかけに松川町はコスタリカのホストタウンとなっています。

高校生にとって、コスタリカと松川町の関係性や、街中や観光地とはまた違うコスタリカの一面を知る貴重な機会となりました。

野菜の自家栽培を始めた研修員を訪問

使いやすく改良された台所

養鶏を始めた研修員を訪問

丸山珈琲提携コーヒー農園を訪問

コスタリカといえば世界有数のコーヒーの産地。以前からホストタウン事業にご協力いただいていた丸山代表取締役(株式会社丸山珈琲)に、現地のコーヒー農園をご案内いただきました。農園オーナーは2018年に松川町に来町しており、「その時のお礼」と温かく迎えてくれました。高校生は、初めて見るコーヒー畑や栽培過程、商品化までのこだわりなど興味津々の様子で、今まで何気なく飲んでいたコーヒーの見方が変わったようでした。

コーヒー栽培について紹介

赤くなったコーヒーの実を試食

伝統のかぶり物と音楽で歓迎会

関係機関を訪問・交流

・在コスタリカ日本国大使館

初日に大使館を訪問。伊藤大使(中央左)からコスタリカ滞在中のアドバイスや応援のお言葉をいただき、高校生からは滞在中の活動や抱負をお伝えしました。

・JICAコスタリカ支所

前田支所長(中央左)より、JICA海外協力隊の紹介や、コスタリカのボランティアの現状についてお話いただきました。

高校生たちは、どこか遠い世界のように感じていた国際協力を少し身近に感じたようです。

・コスタリカ・オリンピック・パラリンピック委員会

大使公邸にて歓迎会が開催され、オリンピック委員会のヌニェス会長(中央)、ロペス理事(左から2番目)、サモラ理事(右)と面会しました。大会に向けた交流促進、選手団受入れなどについてお話しました。

有名な国立公園を散策

ナマケモノを発見

見慣れないフルーツが並ぶ市場

高校生の感想

●コスタリカの幸福度の高さは『プラビダ精神』にあると感じました。プラビダ(Pura vida)とはス  ペイン語で「純粋な人生」という意味ですが、コスタリカでは「楽しい」「最高」など、様々な場面でポジティブな言葉として使います。コスタリカの人々はいつも明るくて、何かあっても「大丈夫!何とかなる」と前向きです。日本とコスタリカは気持ちの持ち方に違いがあるのかもしれません。今回のツアーは、私の考え方を変えてくれ、生きることの楽しさも知ることができて、自分の将来がすごく楽しみです。

●コスタリカの人は本当に優しかったです。中でも、ホストファミリーが「あなたは今日から私たちの息子だ」と言ってくれたのがとても嬉しかったです。また、学校交流でコスタリカの学生が発表する際に緊張で何度か詰まってしまったときにも、周りの学生が後ろから助けてあげたり、違う人が即興で代わりに発表したり、本当にすごいことだとコスタリカの人の優しさに感動しました。

●4校の学校交流の中で、コスタリカ初日のハイチ小学校が一番強烈でした。私たちの質問に答えようとクラス全員の手が挙がり、日本ではない光景に初日から文化の違いを学びました。折り鶴が完成した時の輝く笑顔や、校内に明るく響く「Hola!」の声が忘れられません。

●「自分を変えたい」と参加を決めた私は、コスタリカ、そして松川町で多くの人のあたたかさに触れたことで、自分の周りにいてくれる人を信じ、自分の殻を破ってみる勇気を持つことができるようになりました。まだ具体的な言葉で表現できたり、形として目に見えたりするものではないけれど、自分が成長するための大きな一歩を踏み出すことができたと確信しています。

●この事業に参加する前、松川町のことを「果物おいしいし、このぐらい落ち着いた感じがちょうどいいな」くらいに思っていました。しかし実際は、自分の想像以上に意欲的に様々な活動を行っていて、「人のつながり」を大切に地域みんなで暮らしていると感じ、松川町の大きな魅力に気づくことができました。

更新日:2019年03月29日

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