令和4年(2022)SOFIX土壌診断の結果を公表します。
微生物.炭素の数値を見ることができる土壌診断を行いました。
今年度、有機に取り組む実証圃場と、循環型農業を目指すとして町内で生産されるたい肥について、SOFIXの検査を実施しました。微生物や炭素の量を見える化した診断です。
土壌診断の後は、施肥設計を町内の肥料等を使って行っていただくよう、お願いしています。実際にはもっと良い堆肥を進めてもらうこともできるのですが、緑肥や町内資材を使っていることもあり、今の状況を診断していただき、それぞれの圃場について指導も行っていただきました。
今回は、土壌診断いただいた内容を元に、有機農業に取り組む全体的なお話をお聞きし、今まで土壌診断をお願いした6種類と、肥料について指導いただきました。リンゴの圃場の3か所についても診断しています。
久保教授:
・安心というのは、安全と信頼があってこそ生まれるもの。
・農地があるということは財産。
・戦後、化学肥料を使っての農業となり、土は白くなり、ミミズ、クモ、ハネカク シ、オサムシはいなくなった。微生物は少なくなっている。農薬が残っている農地にはミミズが住めない。
・実験では、農薬が残っている土をやいてからするが、膨大な農地に農薬が残ってしまっていても処理できない。
・日本は農薬、添加物とも認可されている数が多い。
・昔あった餃子事件の後はリンが上がった。今はカリウムが上がっている。
・医薬品と農薬は一緒のものなのに、臨床実験は行われない。
・ネオニコチノイド系の農薬は世界で禁止。日本は緩和。残留農薬の数値も緩い。洗っても取り除くことができない。
・日本、中国、韓国での利用が多い。
・有機土壌環境は植物病害を抑える。植物根内の微生物が増えると植物病害が抑えられる。
・健康な土???とは、物質が滞りなく循環している土。化学物質がない、有機(餌)が多い、微生物が多い・・・数と動き。6億以上の農地が良い。2億以下はダメ。松川13億とかあった。
・りん循環が悪いと、松川町は出た。リンがあってもカルシウムとくっつくと出ない。牡蠣殻や、鶏糞をいれると聞いたが、ほどほどに。
・炭素が増えると水持ちが良い。
・ミネラル成分(エレメント)をいれたSOFIXパウダーを調合することができる。
・抗酸化物質が増えると、日持ちが良くなる。
☆土壌診断結果についてお話しいただきました。
添付書類をご確認ください
ゆうきの里5ヵ年計画ではたい肥センターの検討も進めていく予定ですが、生ごみを乾燥して集める(パリパリQ)機械の紹介などもしていただきました。たい肥センター等よりバイオマスセンターとして動植物に由来する有機物である資源で化石資源を除いたものということで、廃棄される資材を利用して実施できることを探していきます。
今後、収穫後の田んぼや、これから定植する玉ネギ用の圃場等土壌診断をお願いし、処方箋による、施肥設計をしていただく予定です。
SOFIX土壌診断の結果表 (PDFファイル: 1.3MB)
この記事に関するお問い合わせ先
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更新日:2022年11月21日