MMMプロジェクトー3つのビジョンー

旧松川東小学校に設置された組立式木工加工機ShopBot

旧松川東小学校に設置された組立式木工加工機ShopBot

ビジョン1「生きる」と「つくる」をつなぐ ー誰もがものづくりに携わることのできる社会へー

町では、令和2(2020)年4月1日に包括的地域連携協定を締結したVUILD株式会社(神奈川県川崎市)と協働し、令和3年8月に組立式木工加工機ShopBot(ショップボット)を旧東小学校に設置しました。このShopBotは、ビットと呼ばれる刃物を取り付けて縦横に高速回転させ、それをコンピューター制御によって正確かつスピーディーに木材を加工することのできる機械です。曲線や丸みを帯びた加工も可能で、お皿や表札といった小さなものから、机や椅子、看板、そして家づくりまで、一台で様々なものを加工することができます。CAD(Computer Aided Design)の機能を拡張するフラグインソフトウェアとこのShopBotを組み合わせることで、在宅での建築ものづくりが可能となります。また、イラストレーターやパワーポイントといった汎用性の高いソフトウェアでデザインすることもでき、誰でも「つくる」ことができる可能性が広がります。

あわせて、より多くの方が気軽にShopBotを活用できるよう、令和3年7月から3年間、地方創生に向けた地域活性化起業人を設置して、町民の皆さんのアイデアやデータ化のサポートもしていきます。

令和2年度に開催した高校生ワークショップ参加者が、shopbotの導入を記念してさっそく「ShopBot Room」という案内板を作成し、設置してくれました。

ビジョン2若者が地域に主体的に関わる ー中山間地域の暮らし方に新たな選択肢をー

松川町では、20代30代の若者の転出が大きな課題となっています。人口減少が進み、地域の自治活動も様々な課題を抱える中で、これからの地域を担う若者が主体的に関わる地域づくりを推進します。コミュニティ・ビジネス等若者による生業の創出も見据えながら、地域内はもちろん、地域外からも松川町に関わることのできる仕組みを形成していきます。

具体的な取組みとして、木の伐採やアイデア出しから模型製作まで行う高校生向けワークショップの開催や、ビジネスエコシステムの可視化を考える大学生向けインターン、ShopBotの活用をテーマとした地域こし協力隊インターン等を実施しています。

地域おこしインターンへの参加学生がつくった屋台。ShopBot専用のPC台としてつかっています。

 

釘をつかわずに組み立てることができます。

地域内循環

森林の保育・伐採・搬出・組立・利用までの一連の過程を地域内で循環していく。

ビジョン3地域の資源を地域で活用するー自然との向き合い方、そして小さいことの価値ー

森林は、その整備をすすめることで、土砂災害を防いだり、豊かな水を保ったり、生物の多様性を維持したりと私たちの暮らしに様々な恵みをもたらしてくれます。近年では二酸化炭素の吸収による温暖化の防止や、再生可能エネルギーなどの資源という視点からも注目をされています。

一方で森林整備や国産材の利活用が思うように進んでいない等の悩みもあります。人間が自然の恵みとともに暮らすには森林の整備が不可欠で、そのためにより小さな単位の木材流通圏の構築をしていくことを推進します。

森林資源の地産地消は、経済的な流通としての側面だけでなく、地域で育った木をその地域で活用することが最もその文化・風土に馴染み、また長持ちするという暮らしの豊かさにもつながっていくと考えます。日常生活の中に自ら考え加工した地域材が溶け込む、そんな松川町の暮らしの姿を目指していきます。

この記事に関するお問い合わせ先

まちづくり政策課 企画調整係

〒399-3303
長野県下伊那郡松川町元大島3823
電話番号:0265-36-7014

お問い合わせはこちらから

更新日:2021年10月01日

現在のページ