国土利用計画(松川町計画)2.町土の利用区分ごとの規模の目標及びその地域別概要

(1)町土の利用目的に応じた区分ごとの規模の目標
(2)地区別の概要

(1)町土の利用目的に応じた区分ごとの規模の目標

1.目標年次

目標年次 平成27年
基準年次 平成17年

2.目標年次における人口

目標人口 14,350人(第4次松川町総合計画の基本指標による)

3.町土の利用区分

 町土の利用区分は農用地、森林、原野、水面・河川・水路、道路、宅地(住宅地・工業用地・その他の宅地)、その他(公共用地など)とします。

4.規模の目標及び設定方法

 土地の利用区分ごとの規模の目標については、利用区分別の町土の利用の現況と変化についての調査に基づき、将来人口などを前提とし、将来の変化などの見通しに基づいて予測して、土地利用の実態との調整を行い定めます。

5.利用区分ごとの目標

 利用区分ごとの目標値は表1のとおりとします。

(2)地区別の概要

1.大島地区

 この地域は古町地区、新井地区、名子地区、上大島地区から成り、行政・商業・工業及び住宅地が集中しており、町の中枢的機能を形成しています。また、水稲、果樹栽培など中心とした農業も充実しています。
 新井地区は、商業の中心的地域で地方拠点都市の拠点地区に位置づけられ、「活力ある産業のまちづくり」を将来像して、中心市街地活性化の推進や新井西線などの街路整備事業が求められています。
 古町地区、新井地区下段には、水稲・野菜栽培など中心とした農用地が多く、今後、土地利用の転換にあたっては、十分な配慮が必要となっています。
 名子地区は行政・教育・福祉の中心地であり、交通の便も良く居住環境に恵まれています。北側は都市計画法の用途区域に指定され、工業団地の他に、福祉施設、住宅地として利用されています。今後、南側の農業地帯は農業従事者の高齢化や後継者不足により、農用地の荒廃化が進み、民間主導の宅地化が予想されます。計画に沿った計画性のある開発が必要となっています。
 上大島地区は、中央道松川インターを有し、中京・関東方面などの誘客によるくだもの観光が定着しています。また、豊な自然と憩い場として、信州まつかわ温泉『清流苑』を中心としたリフレッシュタウンまつかわの里がにぎわっています。今後、地域の特性を活かし、一年を通してのくだもの狩りや農業体験プログラムなどについて研究を進めるなど、有効的な土地利用が求められます。
 原田、樫原などはふるさと農道(通称)の完成による広域的な交通ネットワークの整備に伴い、アパートなどの立地が進み、宅地と農地の混在化が進んでおり均衡のとれた土地利用を進めることが必要です。

2.上片桐地区

 この地域は、JR飯田線上片桐駅周辺が市街地となっており、清北及び大栢、大栢南には自然環境の整った住宅団地が形成されています。JRより上段一帯は構造改善事業で整備された、水田地帯ですが、現在は水稲の他にりんご・さくらんぼなどの果樹、花き栽培など多様化されてきています。
 今後は農業従事者の高齢化や後継者不足により、農用地の荒廃化が予想されます。優良農地の集積化など行い担い手の育成事業に取り組む必要があります。

3.生田地区

 この地域は天竜川より東に、伊那山脈に至る急峻な山間地が大部分を占め、平坦地は福与地区と部奈地区に広がっています。
 福与地区は、天竜川沿線に工場団地が形成されて、各種の企業が立地しており、今後も、若者の定住・雇用の確保のために、農業など地域産業と調和を図りながら、計画的に必要な工業用地の確保が必要です。
 部奈地区は農業生産が主体で、水稲、果樹を中心として幅広く農作物が栽培されており、今後、一層の作付け体系の確立により、農用地の高度利用を図ることが必要です。
 生東地区は全域が山間部で、急傾斜が多く、過疎化による荒廃農地・荒廃森林地が見受けられます。今後は、地域特性を活かした農業振興を図り、観光拠点の梅松苑を中心に活性化を推進する必要があります。また、自然環境との調和を図りながら、地元産の松茸、山菜、花木などの特用林産物の振興を図ることが大切です。

表1

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更新日:2019年03月29日

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