コスタリカ・パラリンピック選手団との交流会を開催しました

2021年9月6~8日、パラリンピック出場を終えた選手団をお迎えしました。
今回は、シェルマン・グイティ選手(陸上・男子100m/200m走・義足)、メリッサ・カルボ選手(陸上・女子100m/400m走・視覚障がい)、パラリンピック委員会のアンドレス・カルバハル会長とベルキー・サンチェス理事、駐日コスタリカ大使館のウイリアム・カルボ公使参事官の5名が来町し、町の方々と交流しました。
町内小学生との交流会を開催
選手団は町内小学校を訪問し、中央小では5年3組、北小では2年生と対面で交流しました。どちらも、大会前に選手団へ応援動画を送ったクラスで、直接会えるのをお互いに楽しみにしていました。

選手たちは児童に向け、これまでの競技人生や自身の障がいについて、そしてパラリンピック出場経験について話をしてくれました。
児童からは「走る前と後には、どんなことを考えますか」「障がいによって困ることはありますか」などとたくさんの質問があり、選手たちの言葉に耳を傾けました。



また、シェルマン選手は100mで銀メダル、200mで金メダルを獲得しており、実物を披露してくれました。子どもたちは初めて見るメダルに「きらきら光っていてかっこいい」と感動した様子。
児童からは、手作りのメダルや名前入りのプレゼントなどがあり、選手団も子どもたちからの温かい歓迎にとても喜んでいました。



中学校はオンラインで講演会を開催
中学校では、全校生徒対象の講演会をオンラインで開催しました。各クラスとZoomでつなぎ、選手たちの話を聞いたあと、画面越しに実際に競技で使った義足やメダルを紹介してもらいました。
「夢を諦めないで」「いじめをせず、仲間を大切にしてほしい」という力強いメッセージに、中学生も真剣なまなざしで話を聞きました。


果物や日本文化を通して松川町を満喫
「くだものの里」といわれる松川町、9月は梨やリンゴ、ぶどうが旬の季節です。選手団にも、くだもの狩りを体験してもらいました。
また、浴衣の着付けや、地元の神社を訪問するなど、日本ならではの体験を楽しみました。


選手団から松川町の皆さんへ

シェルマン・グイティ選手 (カテゴリーT64)
15歳から陸上を始めるが、2017年の交通事故により左足を切断。その直後に「国一番のパラアスリートになる」と宣言し、大変なリハビリ生活を乗り越え、見事に夢を実現させた。
【コメント】
子どもたちとの交流は楽しかったです。たくさんの質問も、その内容がこちらとしても興味深かく、子どもたちから学ぶこともありましたし、子どもたちも私たちから学んでくれたことがあったと思います。手作りのプレゼントも心に残りました。ありがとうございました。

メリッサ・カルボ選手 (カテゴリーT13)
生まれつき白内障で右目の視力がなく、医者からは左目もいつか失明すると言われている。13歳から陸上をはじめ、「自分の姿が誰かの勇気になれば」と高みを目指す。
【コメント】
(事前に応援動画を見て)こんなに遠くにいるのに多くの方が応援してくれていると強く感じ、あたたかさを感じると同時に、頑張らなければと強く思いました。松川町に来てそれをますます強く感じて、まるで家にいるかのように安心できました。皆さんに感謝しています。

アンドレス・カルバハル会長
コスタリカ・パラリンピック委員会の会長。陸上のコーチとして活動しながら、国内でのパラスポーツ推進に尽力する。
【コメント】
私たちにとって松川町の方々と過ごせたのは名誉であり、楽しいひと時でした。コスタリカのオリンピック、パラリンピック代表団を多大なる愛情で迎えていただき感謝しています。コスタリカとの距離は離れていますが、このご縁をずっと繋いでいければと思っています。私たちへの最高のサポート、おもてなし、本当にありがとうございました。

ベルキー・サンチェス理事(団長)
パラリンピック委員会理事、兼、本大会パラリンピック選手団の団長。自身も車いす使用者として共生社会・パラスポーツ推進に取り組む。
【コメント】
大会期間中は選手村と競技会場の行き来だけで気持ちが休まる時がありませんでしたが、皆さんとお会いして、和やかで楽しい気持ちになりました。コスタリカに帰ったら、皆さんとの交流を伝えて、私たちの国の子どもたちも向上できるよう教えていきたいです。
更新日:2021年10月13日